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三椏(みつまた)


 

     
三椏(みつまた)

   じんちょうげ科の落葉低木の植物で枝分かれの状態がほとんど三つになっています。
成木は、2mあまりになり、苗を植えてから3年毎に収穫できます。

三椏の木
性質

 

 繊維は柔軟で細くて光沢がある。印刷適正に優れています。

 

繊維の形状

   三椏の繊維は細長く、平均の長さは4~5mm。幅は0.02mmです。

三椏の繊維
生育の適地

   温暖地が適地であり、山間部に多く栽培されています。半陰性植物で強烈な日光を嫌うため、北面の山腹が適しています。

三椏の木2
繁殖

 

 実生法、株分け法、挿し木法、埋幹法などがあります。

栽培方法

   普通栽培方法、密植栽培法、直まき密植栽培法があります。
収穫

 

 3年毎に落葉後(12月)から翌春2~3月の間に収穫されます。

 

三椏の束
主な三椏紙

   鳥子紙・流雲(福井県)、三椏半紙(鳥取県)、石州三椏紙、(島根県)、津山箔合紙(岡山)、改良半紙(愛媛県)、清光箋(高知)などがあります。

用途

 

 日本銀行券(紙幣)、金糸銀糸用紙、箔合紙、書道紙、美術工芸紙などがあります。



 
参考資料     「和紙の手帳」          全国手すき和紙連合会
「和紙の手帳Ⅱ」         全国手すき和紙連合会
「みつまた密植栽培の手引」 大蔵省印刷局      
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