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楮(こうぞ)と不織布


 

 

     
楮(こうぞ)配合不織布

 三和製紙・三昭紙業の両社では、クリーンアグリで収穫した楮(こうぞ)を不織布の 原料として配合し、楮(こうぞ)の良さを活かした化粧品用途などに使える世界初の楮配合スパンレース不織布を開発しました。

 表面部には、クリーンアグリで栽培された楮(こうぞ)と天然素材のレーヨンだけを配合、中央部には天然繊維のパルプと天然素材のレーヨンだけを配合しました。

不織布シート
 そして、接着剤(バインダー)を使用せずに、高圧水(ウォータージェット)でそれらの繊維を絡めてシートにしました。そのことで、非常に肌ざわりがよく、保水性、吸収水性、強度にすぐれた不織布となりました。
 また、この不織布は、「ガーゼ用途の医療用不織布試験法」を準用した試験項目において、基準値内の結果となっています。

 いままでどの会社もなしえなかった、楮(こうぞ)を配合した画期的なスパンレース不織布を世界で初めて開発しました。
不織布

 

 文字通り織らない布の事であり、布と紙の中間に位置するものです。 繊維同士を織らないで積層して重ね合せ、色々な方法で結合させたシートを言います。即ち布の様な風合いと、水に濡れても紙より丈夫で、そして非常にソフト性に優れたシートです。


三和製紙・三昭紙業スパンレース不織布

 

 不織布の製法には色々ありますが、三和製紙・三昭紙業ではスパンレース法を採用しています。

 表面と中央部の天然繊維層の有する優れた吸水、保湿性能、風合いの良さは抜群です。そして、スパンレース法による不織布の強度や接着剤(バインダー)を使用していない事による安全性など、多くの特徴を有しています。

不織布側面
   三和製紙においては、独自の積層技術により、天然繊維・再生繊維・化学合成繊維などの繊維を中心部だけでなく、両表面部にも配合でき、その3層積層部を高圧水(ウォータージェット)で絡めてシート状にしています。(この製法をスパンレース法と言います)
 また、三昭紙業においては、天然繊維層を中央部に、その表面を再生繊維・化学合成繊維などで構成させることが可能で、不織布表面の肌に対する良さをより実感できる製造方法を確立しています。
 三和製紙・三昭紙業ならではの独自技術によるスパンレース不織布は、以上の特徴機能により各業界のお客様から高い評価をいただいています。
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